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2008/07/28

水難事故と離岸流に付いて

いまは、夏のまっさかり。
海のレジャーも盛んですが、水難事故も連日、ニュースで報じられています。
海水浴ができるところは、海辺が遠浅でかなり遠くへ行っても腰の辺りまでしか深さのない海もありますが、この大神子海岸では、浜の波打ち際から数メートル先はまったく背がたちません。
それほどの急深となっているので、遊泳禁止です。

松林のいたるところに、遊泳禁止のたて看板がありますが、それでも若者達の一部が泳いでいるのを見かけます。
また、時々、若い夫婦が、幼児を泳がせている時があり、ビックリすることがあります。
ここ、最近には、死亡事故等は記憶にないのですが、以前は一度に何人もの人が溺れ死んだこともある海なのです。ここ大神子海岸の風景は、ほんとうに美しいところですが、そんな危険性も持ち合わせている浜なのです。

ところで、前置きが長くなりましたが、遠浅の海でも完全に安全かと言うと、そんなことはありません。
よく、水泳に関してはベテランの人が、遠浅の海で溺れ死んだニュースはよく聞きますが、これなどは、たぶん、離岸流と言うものに掴まって、対処を誤った例ではないかと思います。

遠浅の海には、浜の延長が長いと、その数十メートルに一本の割合で、沖へ払い出して行く非常に速い流れが発生するところがあります。表面的には、まったく分かりませんが、海底の起伏の状態で、大なり小なり、必ずこの払い出しが発生します。これが離岸流と呼ぶものでして、これに掴まると、いっきに50m、100mと沖へ流されてしまうのです。

泳いでいて、急に沖へ流されたのを知って、陸の方へ必至に泳いでもなかなか岸の方へたどり着けません。
この離岸流のメカニズムを知らないと、水泳の達者な人でも溺れてしまうのです。
こんなに強い水流でも、幅は数メートルだそうですから、流された時は、陸側に泳がないで、浜と並行に泳げばすぐに流れの緩やかな場所に出られるのです。

いくら泳ぎ巧者でも、下りのエスカレータを逆に上がって行くようなやり方は、非常に疲れるばかりでなく死をも招く危険性があると言うことですネ。
人生の旅でもそうですが、生きているといろんな障害や困難に出会うものです。これは、水泳に例えるなら、いわば離岸流のようかも知れません。この離岸流を抜ける、唯一の方法は、落ち着いて、横に泳ぐことでしたね。
同じように、人生行路上、離岸流に遭遇してしまった時は、冷静に、少し立ち止まってあたりを見渡してみましょう。それで、チョッと道をそれてみるのもひょっとしたら、正しい選択かも知れません。

困難にぶち当たった時は、何が何でも前進あるのみではうまく行かない時もあるのです。
猪突猛進では、何かにぶつかってカウンターパンチのように再起不能になるかも知れません。それで、チョッと横道に曲がってみるのです。その曲がった先に、きれいなお花畑が広がっていたと言うこともありますので、
歯を食いしばって耐えるのも人生ですが、苦しくなったら、思い切って曲がってしまえば案外、うまく行くことも多いのではないでしょうか。まっすぐ行っても人生、曲がって横道にそれてもそれも、また、人生!

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